【一瞬で読めちゃう】本当に面白い、東野圭吾作品おすすめ10選

ゆりか

こんにちは、ゆりかです。

家で過ごす時間も多くなってきた今日この頃。代わり映えしない毎日に、ストレスも溜まりますね。

そんな時、わたしは本の中の異世界にどっぶり浸かり、気持ちをリフレッシュさせるのが好きです

今回は、私が好きな作家さんの一人である東野圭吾さんのおすすめ作品を紹介します。

目次

東野圭吾さんとは

BOOKウォッチさんから引用

出身地:大阪府大阪市
誕生日:1958年2月4日
年齢:62歳(2020年現在)
ジャンル:ミステリー・本格推理・サスペンス・パロディ・エンターテイメント
主な需要歴:『放課後』第31回江戸川乱歩賞受賞
      『秘密』第52回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞
       『容疑者Xの献身』第134回直木三十五賞受賞
               第6回本格ミステリ賞(小説部門)受賞
      『流星の絆』第43回新風賞受賞
      『ナミヤ雑貨店の奇蹟』第7回中央公論文芸賞受賞
      『夢幻花』第26回柴田錬三郎賞受賞
      『祈りの幕が降りる時』第48回吉川英治文学賞受賞


東野圭吾作品は、多数の書籍がドラマや映画化されています。

『容疑者Xの献身』や『人魚の眠る家』など、映画を見て知っている!という方も多いのではないでしょうか。

東野圭吾作品は、何と言っても緻密に仕組まれたトリックや、数々の伏線とその回収が人気の秘密です
人間の本性や社会問題を取り入れた作品も多く、本格ミステリーのスリル感だけではなく、自身の生き方を考えさせられる点も見所です。

ここでは、読んで絶対後悔はしない、読書が苦手な方でも一瞬で読めてしまう、東野圭吾10作品を紹介します

ネタバレはないので、安心してご覧ください。

流星の絆

✔︎あらすじ

何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。著者会心の新たな代表作。

講談社

✔︎感想

600ページもあるとは思えないくらい、スピード感があってさっくりと読めてしまう作品です。物語終盤まで、たぶんこの人が兄弟の両親を殺した犯人なんだろうなぁ、と思って読み進めていたのですが、最後はそんなことはもうだって良い、と思わせられる感動のラストが待っています!特に最後の3ページは、兄弟の絆の強さに涙なしでは読めないストーリーでした。

パラドックス13

✔︎あらすじ

13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。なぜ彼らが選ばれたのか。大雨と地震に襲われる瓦礫の山と化した街。そして生き抜こうとする人達の共通項が見えてくる。世界が変れば善悪も変る。殺人すらも善となる。極限状態で見えてくる人間の真理とは。

講談社

✔︎感想

特に賞などは受賞していない作品ですが、個人的にとても好きな作品です。
殺人系の本格ミステリーや、推理小説が苦手だと言う方には是非この作品から読んで頂きたい。この作品は、ミステリー要素は含まれるものの、冒険やサバイバル要素が強く、子供から大人まで楽しめる作品です。

物語上では、人間の本性や精神状態が痛烈に描かれていて、つい時間を忘れてのめり込んでしまいます。13人の登場人物に自分を当てはめ、共感したり、自分ならどう行動するか考えてしまったり。某ウィルスが流行する今だからこそ、色々と考えさせられながら一気読みできる作品です。

パラレルワールド・ラブストーリー

✔︎あらすじ

親友の恋人は、かつて自分が一目惚れした女性だった。嫉妬に苦しむ敦賀崇史。ところがある日の朝、目を覚ますと、彼女は自分の恋人として隣にいた。混乱する崇史。どちらが現実なのか? ――存在する二つの「世界」と、消えない二つの「記憶」。交わることのない世界の中で、恋と友情は翻弄されていく。

講談社

✔︎感想

序盤は、主人公の現在と過去を行ったり来たり、混乱するところも
少々ありましたが、終盤にかけて明らかになってくる話しの持って行き方は
圧巻でした。
なぜ過去の記憶と今にズレがあるのか。このズレの正体が分かったとき、スッキリ感と切なさと、様々な感情が押し寄せてきます。

白夜行

✔︎あらすじ

愛することは「罪」なのか。それとも愛されることが「罪」なのか。
1973年、大阪の廃墟ビルで質屋を経営する男が一人殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りしてしまう。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んでいくことになるのだが、二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪の形跡。しかし、何も「証拠」はない。そして十九年の歳月が流れ……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。200万部突破!

講談社

✔︎感想

この小説は、読書に慣れていないと一見、かなり読みにくそうに見えます。なんと860ページ!文庫本で4cmくらいの厚さがあります。東野圭吾作品の中で、一番長い小説なのではないでしょうか。
2000年に直木三十五賞の候補になり、2006年には山田孝之さんと綾瀬はるかさん主演でドラマ化されていることでも有名です。

主人公は唐沢雪穂と桐原亮司。時代は1980年〜90年の頃でしょうか。
この二人は幼い頃に、お互いを庇って犯罪に手を染めてしまいます。それから14年間、直接関わることはなく、でも陰ではしっかりと支え合って生きていく2人ですが、あまりにも孤独で残酷な運命が待っているのです。

この小説の特徴として、主人公2人の心理描写が全くないのです。なので、今はどんな気持ちなんだろう、というのを自分で想像しながら読み進めていく点も面白いです。読み終えて全てを知った時、ひしひしと伝わってくる主人公の感情に闇に飲まれていく様な、物語にどっぷりと浸かってしまった様な、、不思議な感情になります。

秘密

✔︎あらすじ

運命は、愛する人を二度奪っていく。

自動車部品メーカーで働く39歳の杉田平介は妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美と暮らしていた。長野の実家に行く妻と娘を乗せたスキーバスが崖から転落してしまう。 妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。 その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。 外見は小学生ながら今までどおり家事をこなす妻は、やがて藻奈美の代わりに 新しい人生を送りたいと決意し、私立中学を受験、その後は医学部を目指して共学の高校を受験する。年頃になった彼女の周囲には男性の影がちらつき、 平介は妻であって娘でもある彼女への関係に苦しむようになる。

98年度ベストミステリーとして話題をさらい、広末涼子主演で映画化、志田未来主演で連続ドラマ化もされた東野圭吾の出世作。累計200万部突破の伝説のベストセラー。

講談社

✔︎感想

20年以上も前に発行された小説ですが、これこそ”The東野圭吾作品”と言える、ファンタジー要素もあるミステリー小説です。

展開が気になって、時間を忘れて読み進められるのですが、娘と妻を想う夫の気持ちがひしひしと伝わってきて、とても切なくなります。夫が失ったのは、娘なのか、妻なのか、、『秘密』という題名の真意が分かる衝撃のラストを是非お楽しみ下さい。

夜明けの街で

✔︎あらすじ

渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、去年のお盆休み明けだった。僕の目には若く見えたが、彼女は31歳だった。その後、僕らの距離は急速に縮まり、ついに越えてはならない境界線を越えてしまう。しかし、秋葉の家庭は複雑な事情を抱えていた。両親は離婚し、母親は自殺。彼女の横浜の実家では、15年前、父の愛人が殺されるという事件まで起こっていた。殺人現場に倒れていた秋葉は真犯人の容疑をかけられながらも、沈黙を貫いてきた。犯罪者かもしれない女性と不倫の恋に堕ちた渡部の心境は揺れ動く。果たして秋葉は罪を犯したのか。まもなく、事件は時効を迎えようとしていた・・・。

角川文庫

✔︎感想

「不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。」

このセリフから始まる不倫の物語で、、
いつの間にか、不倫にのめり込んでしまう人の心理が細かく描かれた小説でした。目先の欲に塗れてしまう主人公渡部と、会社に派遣された秘密多き女性、秋葉との不倫物語が展開されますが、ミステリー要素も入っていて、ページをめくる手が止まりません。女性の勘ってすごい、、、と思わされる1冊です。

人魚の眠る家

✔︎あらすじ

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。娘がプールで溺れた――。病院で彼等を待っていたのは、〝おそらく脳死〟という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。

幻冬舎

✔︎感想

『人魚の眠る家』は東2015年11月に東野圭吾さんの作家デビュー30周年を記念して発行されました。
篠原涼子さんや西島秀俊さん主演で、映画が公開されたことでも有名ですね。

脳死判定をされた娘を、世界でも前例のない技術で延命措置を施そうとする夫婦の葛藤を描いた物語です。脳死状態になってしまった娘は、生きているのか、死んでいるのか。答えのない問いに心動かされる、美しく優しいラストに涙が止まらない一冊でした。

麒麟の翼

✔︎あらすじ

ここから夢に羽ばたいていく、はずだった。

誰も信じなくても、自分だけは信じよう。

加賀シリーズ最高傑作寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。

帯には、「加賀シリーズ最高傑作」と謳っていることだろうと思います。その看板に偽りなし、と作者からも一言添えておきます。――東野圭吾

講談社

✔︎感想

ここにきて初めての「加賀恭一郎シリーズ」
加賀恭一郎は東野圭吾作品にちょくちょく登場する凄腕の刑事です。東野圭吾さんは、この加賀恭一郎を主人公とした推理小説を11刊行しており、『麒麟の翼』もその中の1つです。(2020年調べ)
わたしも「加賀恭一郎シリーズ」は全て読みましたが、『麒麟の翼』は一番好きな作品です。

人は誰でも過ちを犯す。それがたとえ事故であったとしても、しっかりと向き合うことの大切さを教えてくれる物語です。また、加賀恭一郎の並外れた洞察力と推理力、事件に関わった人の想いを汲み取っていく様には脱帽です。

カッコウの卵は誰のもの

✔︎あらすじ

スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。複雑にもつれた殺意……。超人気作家の意欲作!

光文社文庫

✔︎感想

男手ひとつで育ててきた娘が、自分の子供ではないと知った時の苦悩と、真実を打ち明けると決意する勇気。

風美の出生の秘密には、少し物足りなさを感じましたが、脅迫状との繋げ方は流石の東野さんでした。どんどん繋がる展開にページをめくる手が止まらない
血の繋がらない親子は、どのような結末を迎えるのだろうか、、と思って読み進めていましたが、納得のラストでした。

夢幻花

✔︎あらすじ

「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない――」by東野圭吾

花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者である孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップする。
それを見て身分を隠して近づいてきたのが、警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。ふとしたことから、その弟で大学院生の蒼太と知り合いになった梨乃は、二人で事件の真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた……。

禁断の花をめぐり、宿命を背負った者たちの人間ドラマが交錯する〝東野ミステリの真骨頂〟。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作、待望の文庫化。

PHP文芸文庫

✔︎感想

「幻の黄色のアサガオ」を巡る物語なのですが、気になって調べてみると、実際に黄色いアサガオは存在しているようですね!
江戸時代の図鑑には記録が残っていますが、現代には存在しなかったため、「幻のアサガオ」と呼んでいましたが、2014年には咲かせることに成功しているという記録もあります。気になる方はこちらへ。

この物語のメッセージは「負の遺産」なのかな、と思います。様々な過去の物語が、どう繋がっているのか全く分からずに終盤へ。
さすが、東野さんが時間をかけたと言うだけのことはあって、人物の描写などとても分かりやすく、最後まで一瞬で読み切ることができました。

まとめ


東野圭吾作品は、ボリュームが多いものが多数ですが、続きが気になって一瞬で読めてしまいます

色々な背景が繋がって、1つの答えが出たときの爽快感と言ったら、、

今回紹介した10冊は、読書好きさんから初心者の方まで皆さんにおすすめできるものを選びました

感想は、あくまで主観なので様々な捉え方があると思いますが、東野圭吾作品を読んで後悔することはありません!!
言い切りました(笑)

家で過ごすことが多い今だからこそ、ゆっくり読書をして非現実世界を味わってみませんか。

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