【現役CAが解説】赤ちゃん連れでも安心・快適な座席の選び方 0〜2歳編

ゆりか

こんにちは、ゆりかです。
今回は、【赤ちゃん連れでも安心・快適な席の選び方 0〜2歳編】を解説するよ。

こんな方におすすめ!
  • はじめて、赤ちゃんと飛行機に乗る。
  • 周りの人に迷惑をかけたら…と心配。
  • 席にお金をかけたくない。
  • 少しでも快適に過ごせる席が知りたい。

これらの悩みを解決する内容になっています。

飛行機にも色々な種類があるので、今回は200席以ある大型の飛行機と、200席以下の小型飛行機別に『快適な座席の選び方』を紹介します

目次

赤ちゃん連れでも安心・快適な席の選び方

特に月齢数ヶ月の赤ちゃんは、数時間おきにミルクを飲ませ、オムツを替えて、大忙し。想像しただけで飛行機に乗るのが億劫になってしまいますが、座席選びを工夫するだけで、ご両親の負担がだいぶ軽減されます

それではまず、本題に入る前に注意事項からお話しします。

注意事項

  1. 希望の席を予約出来るかは、搭乗する瞬間まで分からない
    突然の不具合で、急遽機材が変更になることもあります。
  2. 機内では何が起こるか分からない
    天候不良による揺れや緊急事態も多々あります。キャビンアテンダントもお手伝いに伺えないことがあります。
  3. 天候により赤ちゃんのベットが使えない時期もある
    大きな揺れがあったり、飛行時間が短い時、また緊急事態などで取られベットが用意できない場合もあります。
  4. 10kg以下の赤ちゃんが必ずベビーベットを使えるとは限らない
    この記事では、目安で10kgとしていますが、航空会社によってはベットを使えるのは10.5kg以下とか、身長制限があることもあります。

飛行機で使用できる赤ちゃん用のベット(ベビーバシネット)に関しては、こちらをご覧ください

【200席以上】中〜大型機

【現役CAが解説】赤ちゃん連れでも安心・快適な座席の選び方 0〜2歳編 【200席以上】中〜大型機


ではまず、200席以上の大型機から見ていきましょう。

国内線では、主に東京−大阪間や、北海道、沖縄などの幹線で多く使われる機体です。国際線では、アメリカやヨーロッパ、東南アジアなど、どの航空会社でもほぼ大型機が運行しています。

【10kg未満】の赤ちゃんの場合

[200席以上]の中〜大型機
出典:JAL公式HP 機内座席配置
ゆりか

JALのB777のシートマップをお借りして解説しますね。


ズバリ、10kg未満の赤ちゃんを連れている場合、一番に狙うべき席はベビーベットが取り付けられる席です。

ベットが取り付けられるのはここ!

  • 23列目のDEGHJKの座
  • 46列目DEGの席

図では、オレンジの枠『乳幼児用寝台』と書かれている箇所です。

ゆりか

それではこの席を選ぶメリット、デメリットを見ていきましょう。

メリット

  1. ベビーベットを使用できる
  2. オムツを替えられるトイレが近い
    ピンクの枠で囲った所です。座席から混み具合も確認でき、空いている時に使うことができます。
  3. 足元が広い
    前が壁になっていて、普通の席よりも足元が広いです。
  4. 後方の席は比較的子供が多く、周りの目を気にしなくて良い
    飛行機の前方には、普段飛行機をよく利用するステータス所持者の方が多く座っています。お仕事をしている方もいるので、赤ちゃんが騒ぐと、気を遣ってしまいますよね。
  5. キャビンアテンダントの目が届きやすい
    図中▲の非常口と書いてある所には、CAが座る席があります。上空でベルト着用サインが消えた後、すぐにミルクの作成などをお願いすることができます。

キャビンアテンダントは、お子様が怪我をしないように、両親がうとうとしてしまった時などもしっかりと見ているんですよ。

デメリット

  1. トイレの音がうるさい
    特に長距離のフライトでは、トイレを使う人が多く、水を流す音が気になります。
  2. 足元に荷物を置けない
    基本的に、前に座席がない席(写真の23列目や45列目、46列目DEG)には安全上の規則で、離陸時と着陸時には足元に荷物を置くこおとができませんフライト中に荷物を出すのはOKです
  3. 壁のすぐ後ろの席は、席の肘掛が上がらない
    これ意外と見逃している大事なポイントなんです写真の23列目や45列目、46列目DEGがこれに当たります。赤ちゃんを座席で寝かせたい時など、隣の席が空席の場合、肘掛を上げてそこに寝かせておけばスムーズですよね。それが出来ないんです!

メリット、デメリット両方ありますが、トータルで見ると後方でベビーベットが取り付けられる席はご両親、お子様共に快適に過ごせる確率がぐーんと上がる’’超人気席’’です。

ベビーベットはどの航空会社でも使用できるものではありません。機材によっては搭載がないこともあります。
詳しくは、航空会社のHP、直接電話するなどしてご確認ください。

【10kg以上】の赤ちゃんの場合

次は、体重が10kg以上あり、ベビーベットを使用できない&ベビーベット苦手な赤ちゃん向け

[200席以上]の中〜大型機
出典:JAL公式HP 機内座席配置

ずばり、今回の条件で選ぶべき席はこちらです。

その中でも窓側の3席がベスト

ゆりか

以下でメリットとデメリットを解説しますね。

メリット

  1. 後方は子供が多く、人目が気にならない/トイレが近い/CAさんの目が届きやすい
    これはベビーベットの時と同じ理由です。
  2. 隣が壁(窓)なので赤ちゃんが立っても安心
    つかまり立ちができる赤ちゃんだとより安心ですね。
  3. 泣いたらすぐに避難できる
    飛行機の一番後ろにはギャレー(台所スペース)があります。赤ちゃんが泣いてしまったら、一時的に避難してあやすことができます。
  4. 2人で予約しても、隣が空席の可能性が高い
    座席を選択する時、赤ちゃんがいる座席は赤ちゃんマークがつきます!わざわざ赤ちゃん連れの隣を予約する人はいないですよね。※満席便は除きます
  5. 帰り際、CAさんに荷物を手伝ってもらえる
    客室の一番後方には、キャビンアテンダントの座席があります。着陸後は、飛行機の出口まで荷物をお持ちします♪

デメリット

  1. 入り口のドアから遠い
    大型機、かつ後方の席と言うことで、入り口から遠いのが難点…

【200席未満】小型機

【現役CAが解説】赤ちゃん連れでも安心・快適な座席の選び方 0〜2歳編 【200席未満】小型機


次は、【200席未満】小型機の場合を解説します。
国内線では、主に地方空港や名古屋にも160席前後の飛行機が運行しています。国際線では、中国や韓国など、2〜3時間の短距離路線に多いですね。

ゆりか

通路も狭く、他のお客さんとの距離も近いも小型機。なるべくストレスを溜めないように、座席選びは慎重になりたいところですね。

【10kg未満】の赤ちゃんの場合

次は、ANAのシートマップをお借りして解説しますね。大型機と同様、10kg以下の赤ちゃんの場合は、ベビーベッドを使用できるせきる座席がおすすめです。

[200席未満]小型機
出典:ANA公式HP ボーイング737-800 (738)

ベットが取り付けられるのはここ!

  • 5列目のABCHJKの席


最高峰て…漢字間違えました。(笑)しかし、小型機はベビーベッドを取り付けられる席が2箇所しかありません。(機種によって多少異なります)

また、飛行機の入り口から近く、足元も広いのでご年配の方や怪飛行機を早く降りたい方にも人気の予約困難席です!こちらも、メリットとデメリットを確認しましょう。

メリット

  1. ベビーベットを使用できる
  2. オムツを替えられるトイレが近い
    小型機でほぼ全てのお手洗いにオムツ交換台が設置されています。ANAのB737には、一番前方にお手洗いがあるので、赤ちゃんがいても安心!
  3. 足元が広い
  4. ドアに近いので乗り降りが楽ちん
  5. 飲み物・食べ物が早く貰える

デメリット

  1. とにかく競争率が高い
  2. 隣にお客さんがいることが多い
    様々な用途に適した人気席のため、お子様連れの隣でも予約をする人が多いんですね。

【10kg以上】の赤ちゃんの場合

条件は大型機と同じです。またANAのシートマップをお借りして解説していきます。

[200席未満]小型機

快適に過ごせるのはこちらの2択

  • 最後方から3〜4列前辺りの座席(少し前なのがポイント!)
  • 一番後ろ31列目HK

大型機と重複する部分もあるので、詳しい説明は上の説明をご覧ください。まずは、最後方から3〜4列前辺りの座席のメリット・デメリットです◎

メリット

  1. 比較的静か
    ギャレーとお手洗いから少し距離のあるこの席が一番静かに過ごせます!
  2. 比較的揺れない
    飛行機は、中央の席(翼の近く)が一番揺れにくいとされています。お子様の乗り物酔いを防ぐことができます。
  3. 後方は子供が多く、人目が気にならない/トイレが近い/CAさんの目が届きやすい
  4. 隣が壁(窓)なので赤ちゃんが立っても安心
  5. 泣いたらすぐに避難できる
  6. 2人で予約しても、隣が空席の可能性が高い
  7. 帰り際、CAさんに荷物を手伝ってもらえる

小型機の中央から後方にかけては、旅行など団体での予約が入ることもあり、お酒を飲んで盛り上がっていたりと、必ずしも静かとは言い切れませんのであしからず…

デメリット

  • 入り口のドアから遠い

次に、最後方31列目を解説しますね。

メリット

  1. 高確率で隣が空席
    大型機でも解説しましたが、わざわざ赤ちゃん連れの隣席を予約する変わり者はいません。空席が多い便であれば、航空会社で調整して、隣席を空席にしておくこともあります
  2. 隣が壁(窓)なので赤ちゃんが立っても安心
  3. 泣いたらすぐに避難できる
  4. 帰り際、CAさんに荷物を手伝ってもらえる

デメリット

  1. 音がうるさい
    上でも少し触れましたが、飛行機の最後方にはトイレとギャレーがあります。どうしても作業音や足音、お手洗いのフラッシュ音が響いてしまいます。
  2. 入り口のドアから遠い
  3. 揺れる
    飛行機は、バランスの関係で最後方の席が一番揺れます。特に小型機であればあるほど揺れは大きくなります。なので乗り物酔いが心配な方は避けるのが無難です。

まとめ

最後に、記事を簡単に要約します。

まとめ
  • 赤ちゃんが概ね10kg以下であれば、一番快適に過ごせる席は、『ベビーベットが使用できる席』
  • 赤ちゃんが10kg以上、またはベットを嫌がる場合は『後ろの方の窓側、3席続きの席』を予約すべし


ざっくりですが、こんな感じです◎

是非、少しでも快適な席を予約して、快適で思い出に残るフライトにしてください。

ゆりか

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
最高の旅になりますように!

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